映画『洗骨』、見てきました。
去る1/25日、新都心のシネQで、
映画『洗骨』をひとりで見てきました。
公式サイトは以下
http://senkotsu-movie.com/
楽しみにしていた理由は、
個人的に大好きな宜野湾出身の女優、
「前原エリ」(高安マキ役)さんが、
出ていらっしゃるので見たかった、
というのが本当のところです。
相変わらず、前原さんの演技は素晴らしかった。
他に、普久原明さん、城間祐司さん、福田加奈子さんはじめ、
沖縄出身の方々もご出演されています。
主題歌は古謝美佐子さんで、出演もされています。
監督・脚本は照屋年之(芸名:ガレッジセール/ゴリ)さん。
琉球文化を知る上で「洗骨」は避けては通れぬものであり、
実際に、私の民俗学の研究とも深く関わりがあると考えます。
特に、洗骨や風葬は、
琉球の人々の精神世界が具現化された大切な文化の一つ。
長い琉球の精神が、
戦後、急激に失われつつある沖縄の昨今、
研究上、精神性を深く追究するのとは異なる娯楽映画といえ、
こういった重いテーマを軽やかに扱う映画は、
今後、もっと増えると善いと思います。
この映画は、なかなかコミカルなタッチで、
大人から子どもまで楽しく見られる映画であると共に、
研究上の視点からも、
問題が少ない、楽しく愉快な娯楽作品だと思います。
なお、「洗骨」に関して本格的に詳しく知りたい方は、
『イナグヤナナバチ』(沖縄女性史を探る/堀場 清子著)という本が、
ドメス社より1990年に発刊されていますので、ぜひ。
名著だと思います。
ぜひ、まだ映画を見ていらっしゃらない方は、
お時間を作って、ご覧になると良いと思います。
特に、沖縄の方は。
特に、洗骨や風葬はじめ、琉球の葬儀の風習は、
地域地域で、多少、異なるだけでなく、
人が行う行為のため、
集落や個人の、死者に対する思いも異なって、いろいろ。
非常に興味深いものです。
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